<はじめてのセキュリティ対策>
~メール添付感染型ウイルス
メール添付感染型ウイルスについて
【知人のメールアドレスから届くことがある】
メール添付感染型ウイルスに感染したパソコンは、次のような挙動をとります。
- メール送信時に勝手にウイルス付きファイルが添付される
- メールソフトのアドレス帳などを参考に、勝手にメールを送信する
これまでに電子メールでのやりとりしたことのある人(メールアドレス)・Web閲覧時に収集された電子メールアドレスに対して、ウイルス付きメールを送ります。その際、差し出し人のメールアドレスには、自身のメールアドレスの他、表記の一部を変更したメールアドレスや、他人のメールアドレス、宛先と同じなどを使います。
運悪く、知り合いのメールアドレスで配信されたウイルスメールを受け取ってしまうと、添付されたファイルに対して不信感を持つことなく安易に開いてしまい、ウイルスに感染してしまうのです。
【メールソフトの不具合で、メールを開いただけで感染する】
今でこそ「セキュリティホール」「ぜい弱性」といった言葉はインターネット上では広く見かけましたが、当時(2000~2003年頃)はOSや各ソフトの不具合があっても、それらの修正は自動では行われず利用者の操作にゆだねられていました。
パソコンを購入してもウイルス対策ソフト(の体験版)がついていることもなく、必然的にセキュリティに対して未対策のPCが広く使われていたため、ソフトの不具合により添付ファイルをクリックせずとも感染するケースが多く見られました。
(2,000年初頭の頃のコンピュータをお使いの方は、セキュリティ的な観点からは、最新のコンピュータへの変更がおすすめです)
【利用者の知識・対策不足】
前述のように、ウイルス対策ソフトの導入やセキュリティホール対策などのセキュリティ関連の知識は一般の方にはなじみ無いものでした。そのため、適切な対策手段がとれずウイルス感染が拡大する要因ともなりました。
どう対策すればいいの?
前述のこともあり、メーカー側での対策・利用者側の意識向上などで、対策はほぼ進んでいます。また、プロバイダーが用意する電子メールのウイルスチェックサービスなどであらかじめ対策がすんでいることもあります。
ただし、Web誘導型ウイルス・Web感染型ウイルスなど、メール本体にはウイルスが添付されていない形のウイルス配布形態は、セキュリティ対策ソフトで事前に駆除することはできません。少しでもあやしいと思われるメールについては、返信はもちろんのこと、記載されているURLへのアクセスは厳禁です。
(セキュリティ対策ソフトが警告を出していても、利用者が無視して、あやしいファイル・サイトへのアクセスを行うと、感染要因となります)
【参考情報】
生協インターネットでは、通常タイプをご利用の方を対象に、電子メールウイルスチェックサービスを含めた安心タイプをご用意しております。(2年プランコース・アドレスコースは、安心タイプにあたります)