<はじめてのセキュリティ対策>
~コンピュータのセキュリティを強化する
インターネットを利用している中で、外部からの攻撃(進入)や不正なアクセスを受けることがあります。こうした攻撃に備える対策方法には下記のものがあります。
あなたの大切な情報を守るため、ぜひ実践してください。
コンピュータを安心して使うためには、次の4項目について最低限注意が必要になります。
コンピュータを最新の状態にする
現在流通しているコンピュータ用の各種OS(WindowsやMacOS)ならびにソフトウェアは、数多くのプログラムから動いている仕組み上、システムの欠陥や問題が後から発見されることがあります。これを「セキュリティホール」(もしくは「ぜい弱性」)と呼びます。
セキュリティホールを修正するためのプログラムはインターネットを通じてメーカーより配布されます。緊急性の高いものは早急に導入するよう努めましょう。
なお、 セキュリティホールを修正されずにそのままにしておくと、悪意を持ったプログラムによりコンピュータに進入・破壊・悪用などされる場合があり非常に危険です。
(「ゼロデイ攻撃」とよばれる、セキュリティホールが見つかってから悪質な不正プログラムが公開されるまで、1日とかからないケースもあります)
最近のソフトウェアは最新版へのアップデートをほぼ自動で行いますが、利用者への確認を促す画面への表示にとどまりますので、必ず指示に従い作業を進めるようにしましょう。
セキュリティ対策ソフトを導入する
セキュリティ対策ソフトは「ウイルス対策ソフト」「パーソナルファイアウォールソフト」などの機能を盛り込んだパッケージで販売されています。購入する際はすべて盛り込まれたものを選びましょう。
- ウイルス対策機能
- パーソナルファイアウォール(不正アクセス防止)
- フィッシング対策(個人情報保護)
- 保護者機能(不適切なサイトへのアクセス遮断)
主に上記の機能が、セキュリティ対策ソフトには盛り込まれています。
市販のセキュリティ対策ソフトを利用する
WindowsなどのOSにはパーソナルファイアウォール機能がありますが、ウイルス対策機能やその他の機能までは含まれていないことがあるため、なるべく市販されているセキュリティ対策ソフトをあわせて利用しましょう。
【代表的なセキュリティ対策ソフトのメーカー一覧】
- トレンドマイクロ:(URL: http://jp.trendmicro.com/)
- シマンテック: (URL: http://jp.norton.com/internet-security/)
- マカフィー: (URL: http://www.mcafee.com/japan/home/)
無料で公開されているセキュリティ対策ソフトの利用について
市販されているセキュリティ対策ソフトの他に、無料で利用できるソフトがインターネット上で公開されています。(例:Microsoft Security Essentials)
市販されているソフトの機能限定版として配布されているものについては、最低限の機能のみの提供であることが多く「セキュリティ対策」の観点から見たときには、十分とは言い難い状態です。
何も入れていないよりは良い、という考え方もありますが、どのような経路で感染・侵入するか分からない悪意への脅威に対応するには、信頼性の低いソフトを入れること自体がセキュリティホールとなりかねません。
ウイルス感染後に破壊されたファイルはセキュリティ対策ソフトでは完全復旧できないこともあり、状況によってはOS再インストール(リカバリー作業)が必要不可欠となります。
かかる労力も大変なものとなるため、信頼性のおける市販されている対策ソフトを利用するようにしましょう。
ブロードバンドルータを使う
ブロードバンドルータはフレッツ光やADSLなどの回線を利用して接続を行う際に、複数のコンピュータを利用してつなぐ場合に使用します。
ブロードバンドルータは、ファイアウォールの機能を標準で備えています。
ファイアウォールソフトではソフトが導入されている1台のコンピュータのみが、防御の対象となりますが、複数台のコンピュータをご利用の方はルータをご利用されることをおすすめします。
なお、ブロードバンドルータがセキュリティ対策ソフトの代わりとなるわけではありません。両方を組み合わせてのご利用をおすすめいたします。
- ダイヤルアップ接続でご利用の方
→ファイアウォールソフト(セキュリティ対策ソフトを利用する
(ダイヤルアップ接続用のルータがないため) - フレッツ光、フレッツADSLでご利用の方
→ブロードバンドルータを利用する、
(フレッツ光ではNTTから提供される機器にあらかじめルータ機能が含まれていることがあります)
※ブロードバンドルータは外部からの侵入には強いですが、内部からの不正流出には弱いため、背九ルティ対策ソフトとの併用が望ましいです。