<はじめてのセキュリティ対策>
~セキュリティホールへの対応
Windows、MacOS XなどOSには、販売開始後に発見された不具合(セキュリティホールなど)に対応するためのプログラムがインターネットを通じて配布されます。また、インターネットに関連したアプリケーション(JAVA、Adobe Reader等)でも、インターネットを通じた不具合修正機能がございます。
ソフトウェアの不具合を放置したまま利用していると、コンピュータウイルスに感染することで、コンピュータの動作に支障を来すことがあります。
ここでは、OSの最新版プログラム(不具合修正プログラム)の入手方法の他、よく使われるアプリケーションでの対処方法などをご案内します。
OSの対応方法
【Windows】
ここでは例としてWindows7での手順をご案内いたします。
●OSの設定状況を確認します
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スタートボタンよりコントロールパネルを開きます。 「システムとセキュリティ」をクリックします。 |
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画面内「Windows Update」をクリックします。 |
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「アクションセンター」では、ご利用コンピュータのセキュリティ状況を確認できます。「ネットワークファイアウォール」「Windows Update」「ウイルス対策」「スパイウェアと不要なソフトウェアの対策マルウェア」の4項目全てが「有効」となるようにしましょう。これら4項目が「無効」「監視していません」となっている場合には、大学生協・パソコンショップなどで、対策ソフトをお買い求めください。
ネットワークファイアウォール:
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●Windows Update実施手順
Windows では「Windows Update」と呼ばれる機能を利用して、Windowsの不具合を修正します。
![]() 上記画面からWindows Updateを選択すると、本画面に切り替わります。 |
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普段のご利用時には、画面右下のタスクトレイ内にWindows Updateが必要な旨のメッセージが表示されます。 吹き出し、もしくはアイコンをクリックすると上記Windows Update画面を表示できます。 |
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Windows終了時にプログラムをアップデートする場合には、「シャットダウン」ボタンに盾マークが表示されます。Windows 7の終了時に、必要な更新プログラムをインストールします。 |
【MacOS】
MacOSのアップデートは、「アップルメニュー」から、「ソフトウェアアップデート」を選択します。起動時に自動で表示されることがあります。
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MacOSのソフトウェア・アップデートでは、OSのセキュリティアップデートだけでなく、各ソフトウェア(Apple提供のもの)の更新が行えます。 画面右下のインストールボタンをおしてください。 |
その他アプリケーションの対応方法
多くの方が利用しするアプリケーションにおいては、OS以上のセキュリティホールとなるものもございます。インターネットに関連したものの一部をご案内します。
【JAVA(ジャバ)】
「Java」は米国オラクル社が提供するプログラミング言語およびその実行環境のことをいいます。インターネット上で提供されるサービスの中のごく一部のサービスにてJavaが使用されているため、利用者によってはパソコンに導入されていないこともあります。
2010年以降攻撃ツールの多くに、Javaの脆弱性を突く仕掛けが組み込まれており、ある攻撃者が使用していたツールではその8割以上をJavaの脆弱性を悪用していたという報告もあります。
日常のパソコンの利用において、Javaの利用頻度が低いようでしたらアンインストールしたほうが良いこともあります。必要なときのみ導入するようにしましょう。
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タスクトレイ内のJavaのアイコンは「Javaで動作するアプリケーションを利用している時」「Javaのアップデートが確認された時」に表示されます。 「Javaのアップデートが確認された時」には、自動でプログラムのセットアップ画面へ移行するため、「ユーザーアカウント制御画面」に切り替わります。 |
【Adobe Reader】
「Adobe Reader」は米国アドビシステムズ(Adobe Systems)が作成した電子上の文書に関するファイルフォーマット「Portable Document Format (ポータブル・ドキュメント・フォーマット、PDF) 」を閲覧・印刷するためのソフトウェアです。
PDFファイルは仕様が公開されているため、公文書やメーカーのカタログ・マニュアルなどに広く利用されています。
「Adobe Reader」は2008年頃まではコンピュータウイルスなどとは無縁でしたが、現在では多くのセキュリティホールが確認されており、ウイルス感染の危険があります。早急に最新バージョンにしておきましょう。
なお、最新のAdobe Readerは、メーカーからアップデート情報が公開される度に確認画面を表示し利用者に更新を促しますが、2010年4月以前の古いバージョン(8.2.2以前)になるとアップデート画面自体を表示しません。2010年4月以前に購入されたパソコンでは、工場出荷状態に戻したときに自動アップデートに対応していないバージョンのAdobe Readerに戻ることがあるため、注意が必要です。
最新版はAdobeサイトより入手可能です。
Adobe Readerのアップデートはタスクトレイ内のアイコンから行うほか、上記画面の様にプログラム内(ヘルプ→アップデートの有無をチェック)でも行えます。
【Adobe Flash】
「Adobe Flash」は「Adobe Reader」同様、米国アドビシステムズ(Adobe Systems)が作成した動画(アニメーション)やゲームなどを扱うための規格、それを製作するソフトウェア群の名称です。
Flashで作成された動画などが単体で配布されることは稀で、現在はインターネット上の動画サイト(Youtube、個人ページなど)を通じて配布されることがほとんどです。
そのためFlash動画を再生させるためのソフトウェア(Flash Player)もInternet Explorerなどのブラウザソフトに組み込まれ(プラグイン、アドオンなどといいます)て使われます。しかし、動画再生の他任意の機能を実装できる反面、システムの破壊や悪意のあるプログラムの実行を許す、ウイルス感染の被害を及ぼすなどの問題が過去発見されています。
なおパソコンをリカバリーした際には、Flash PlayerはAdobe Readerと異なりあらかじめ導入されていることは稀です。Internet Explorerなどでflash再生が必要なサイトにアクセスしたときに配布元へのアクセスとプログラムの入手が自動操作されますので、そちらから入手するようにしましょう。もちろんAdobeサイトから入手することもできます。
画面の指示に従って、インストール作業を進めます。