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<困ったときは?>
~生協インターネット法律相談

生協インターネットでは、インターネットに関する困ったことや悩みごとを相談できる法律相談窓口を設けています。
初回の相談料は無料ですので、不安なこと、心配なことがあれば、お気軽にご相談ください!

※本窓口は、生協インターネットにご加入いただいている方のみを対象としています。
※ご相談は、お一人様1回のみとさせていただきます。
※実際の訴訟や示談などの解決手続きに必要な費用等は相談者自己負担となります。

ご相談窓口

電話番号 0120-248-995(一般電話・PHS)
0570-064-275(携帯電話)

(平日 10:00~18:00)

※ 生協インターネット加入者専用です。

顧問弁護士

弁護士 谷 英樹  (たに ひでき)
○同志社大学卒 大阪弁護士会所属
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事例紹介

【Case1:登録の意思は無いのに、「登録完了」の画面が出た】

見ず知らずの人から送られてきたメールに書かれていたURL(ホームページ閲覧中に表示されていたURL)にアクセスしたところ、登録完了の画面になり、入会金を振り込むように指示された。期日以内に振り込まないと回収に来る、などと書かれている。
アドバイス
一般的にワンクリック登録と呼ばれるものです。契約意志の確認がありませんので「契約が成立していない」状態です。そのため支払いの必要はありませんし、こちらから何らかの連絡をする必要もありません。
ポイント解説
何らかの方法で、個人のメールアドレスを入手し、無差別にメールを送りつけている可能性がありますが、金銭をその時点では要求することはなく、ブラウザの画面上にIPアドレスなどを表示することで、恐怖感を煽っています。

本来の電子上の商取引ではクリックする前に「契約を申し込む」等の表示をすべきですが、これらがなく契約申し込みの意思表示を認めることができません。しかしながら、そのような表記もない以上クリックする行為で契約申し込みの意思表示を認めることはできず、契約としては成立していない状態になります。(※)

従いまして支払いの義務はありませんし、連絡する必要もありません。下手に連絡をしてしまうと、名前や住所、電話番号をもらしてしまったりするので、無視するのが一番です。

なお、生協インターネットでは「法令に基づく開示の求め」が無い限り、IPアドレスの情報などから個人情報を第三者に開示するこごはありません。

※補足 規約などに「コンテンツのどれかひとつでもクリック(押す)した時点で自動的に入会となる」旨記載されているものもありますが、トップページには「クリックが入会の申し込みであること示す表示」が無いものについては、「規約を確認せずに、入会の意思なくクリックした」場合でも、入会の意思表示が存在しないとの主張が可能です)

【Case2:身に憶えのない請求が届いた】

突然、身に憶えのないインターネット・コンテンツ利用料を請求するメールが届いた。放っておくと家に来たりしないか心配だ。
アドバイス
身に憶えがなければ、いっさい支払いの必要がありませんし、こちらから何らかの連絡をする必要もありません。
ポイント解説
何らかの方法で、個人のメールアドレスを入手し、無差別に金銭を請求するメールを送りつけている可能性があります。法律上はもちろん支払いの義務はありませんし、連絡する必要もありません。下手に連絡をしてしまうと、名前や住所、電話番号をもらしてしまったりするので、無視するのが一番です。

【Case3:プライバシー侵害の書き込みが…】

ある掲示板に、勝手に私のプライバシーが書き込まれてしまっています。誰が書いたかわかりませんが、削除と謝罪を申し入れることはできるでしょうか?
アドバイス
掲示板の管理者に対して削除を求めてください。さらに、必要に応じて、書き込んだ相手の氏名、住所などの開示を求めてください。
ポイント解説
プライバシーを侵害したり、名誉を毀損したりする書き込みがされていることを掲示板の管理者が知りながら放置した場合は、管理者自身が損害賠償責任を負うことがあります。したがって、まず掲示板の管理者に削除を求めることが有効です。
また、一定の場合には、掲示板の管理者や書き込んだ相手のプロバイダーに対して、その氏名、住所などの開示を求めることができます(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律4条)。

【Case4:詐欺に遭った】

ネットオークションで落札して、代金を送金したが、品物が送られてこない。
アドバイス
予定の期日がすぎても商品が送られてこず、売主に連絡しても連絡が取れなくなった場合は、直ちに警察に届けてください。
ポイント解説
匿名性の高いインターネットでは、ネットオークションを仮想した詐欺などの危険が常に存在していますので、ネットオークションなどインターネット上での買い物をする場合には、このことを自覚しておく必要があります。
もし被害にあってしまった場合は、入札や落札の通知、送金の記録などを添えて警察に届けてください。ただし、多くの被害が出ている場合、実際に被害を回復させるのは難しいでしょう。
オークションの運営者によって補償制度が設けられていることが多いようですが、その場合も、相手の住所氏名を確認したうえで送金するなど一定の要件を満たしている必要があります。あらかじめ、これらのの要件を確認しておくことが必要です。